東京オリンピックなど様々なイベントがあった2021年も残りわずかとなりました。「クリスマス」が過ぎると、あっという間に年末の雰囲気がそこかしこに漂ってきますね。
さて、一年の最後の日のことを『大晦日』と呼びますが、実はこの言葉にも意味があったのをご存知でしょうか。
大晦日はどう過ごす?正月飾りはいつ飾る?今回は年末にまつわるアレコレをご紹介していきます♪
充実した年末を過ごし、よい新年を迎えられるようにしましょう✨🌅
「大晦日」「晦日」の違い
大晦日の由来は、旧暦上、毎月の最終日(末日)にあたる「晦日(みそか)」からきています。旧暦では月の最終日のほどんどが30日(もしくは29日)なので、晦日は「三十日」と書き、30日を意味しています。また、晦日の「晦(つごもり)」という字には、「月が隠れる日」という意味があることから、毎月の末日を指す言葉として使われるようになりました。そして晦日の中でも一年を締めくくる重要な12月末日を「大晦日」と呼ぶようになりました。
新暦に代わり、月の最終日(末日)に31日があらわれても、旧暦の名残から12月31日を含める月の最終日は、今でも晦日、大晦日と呼ばれているのです。
「大晦日」の日、どう過ごす?
暦の上でも大切な日大晦日。一年を締めくくり、また翌年の幸せを祈る日として多くの習慣が残っています。それぞれにどのような由来や意味があるのでしょうか。
◆除夜の鐘
大晦日の風物詩ともいえる「除夜の鐘」。除夜の鐘は煩悩の数と同じ108回鳴らされるというのは有名な話ですよね。仏教では人の煩悩は108個あると言われ、これを払うために108回鳴らし、正しく清らかな心で新年を迎えることができるようにするものです。
ほかにも「四苦八苦」を数式にあてはめて4×9、8×9を足した108に合わせているという説や、季節の目安である「二十四節気」と「七十二候」にちなみ、それぞれと月の数を足して108に合わせているという説もあります。
◆年の湯
大晦日の入浴は「年の湯」と呼ばれています。一年の汚れと共に厄落としをするという意味が込められ、特別なものとなっています。
年の湯に入ったあとは、元旦の日の出ている間は入浴を避けた方が良いといわれています。元旦には福を授かるため、入浴することでせっかく授かった福を洗い流してしまわないようにという理由からです。
◆年越し蕎麦
年越し蕎麦を食べる風習は江戸時代から始まったとされており、細くて長い蕎麦は健康長寿の願いが込められています。また、蕎麦の麺は切れやすいことから、その年にあった苦労や厄を断ち切るという意味もあります。
しかし、必ずしも大晦日には年越し蕎麦を食べなければならないというわけではありません。例えばうどん県として知られる香川県では、蕎麦ではなく年越しうどんを食べる所もあります。
石川県の鏡餅は「紅白」
正月飾りのうちのひとつ「鏡餅」。
地域により様々な解釈がありますが「年神(歳神)様」へのお供え物として考えられています。年神様とは新年を司る神様で、元旦に家々にやってきて、一年の幸せや健康をもたらしてくれるといわれています。
ふつう鏡餅と言えば円形で大小の白いお餅を重ねたものを想像する方が多いと思いますが、再生科学研究所本社がある石川県では紅白の鏡餅が一般的なんです。
紅白の鏡餅は、室町時代に足利家の家臣が朝廷に反発し、正月の鏡餅に紅白の花びらをイメージした菱餅を作り、将軍に献上したことが始まりと言われています。その形式を加賀藩の前田家が受け継ぎ、長い歳月をかけて庶民にも浸透していきました。ただ前田家では下が紅(ピンク)、上が白という色合わせに対し、一般の家庭ではその逆。これは殿様と同じでは畏れ多いということで、上下反対にしたと言われています。
県内ではスーパーマーケットなどに売られているのも紅白鏡餅が多いです。
どこに供える?
お迎えした年神様の居場所となるのが鏡餅ですので、一つに限らず複数お供えしても良いのです。以前は床の間や神棚に飾るのが基本とされていました。床の間が無い場合はリビングのように家族が集まる場所に飾ります。
しかし、テレビボードなどの騒がしい場所や見下すような低い場所はNG。リビング、台所、子供部屋など年神様に来ていただきたい大事な場所にお供えしましょう。
正月飾りはいつからいつまで飾る?
鏡餅以外にも門松やしめ縄などの正月飾りがありますよね。これらは大掃除を終えた後、12月28日までを目安に遅くても30日には飾りましょう。
29日は「二重苦」、31日は葬儀と同じ「一夜飾り」になってしまい、縁起が悪いとされるためです。
◆片づける時期はどうする?
しめ縄や門松は「松の内」が過ぎたら片づけます。一般的に松の内は正月飾りを飾っておく期間といえますが、松の内は関東と関西で分かれています。
関東地方は1月7日までとなり、関西地方は1月15日まで続きます。
鏡餅は「鏡開き」と呼ばれる日まで。鏡開きの日は松の内の期間によって異なります。
松の内が7日までの地域は1月11日が鏡開き。15日までの地域は15日になります。鏡開きのタイミングも地域によって様々ですね。
また、年神様の力が宿った鏡餅をいただくことでその力を授けてもらい、一年の無病息災や良運を願います。鏡餅は、お供えし、おろし、開いて食べてこそ意義があるので残さず食べましょう。
知っていたこともそうでないことも、来る大晦日に向けてしっかり準備をし、良い新年を迎えられるようにしましょう✨
本年もオンラインマガジンを読んでくださり、ありがとうございました😊💕
また2022年にここでお会いしましょう!👋✨
再生科学研究所 本社スタッフ一同